池尻大橋駅から徒歩五分。首都高速のすぐ近くに、滾々と湧き出す清水があります。
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東山貝塚公園は東山児童公園の向かい側にあります。
入口の右側に再現された竪穴住居があります。これは國學院大学名誉教授、樋口清之氏の指導で作られたそうで、公園の名前にもある通り、貝塚があった場所です。一万年程前、縄文時代は海岸線が現在よりも内陸にあったのはご存じのとおりです。この場所は目黒川の上流部にあり、当時は目黒川に海水が流入し入江となっていました。
左手には池があります。初め私はこの公園の水は循環だと思いつつ訪れていたのですが、水があまりに透明だったたため、もしや湧水なのでは興奮しました。実はこの小川、都心部に位置しておりながら、実は循環ではなく、湧水で形成されています。
上流部です。湧出量は比較的多く、体感15L/minほどです。都心の湧水が枯渇する中、これほどの量を確保している湧水は珍しいです。
最上流部です。澄んだ水が配管から滾々と流れ出すのがわかります。
実は東山貝塚公園はかなり大きな崖の下に位置しています。おそらく、配管がコンクリートで固められた崖の地下で地下水を集水しているのだと思います。
東京西南部5万分の1地質図幅です。図中央が東山貝塚公園なのですが、ちょうど目黒川が浸食した崖の部分にあることがわかります。(Amが目黒川の堆積物です)
涵養域が都心部ということもあり、試飲はしませんでしたが、美しい小川は地域の憩いの場となっています。
それでは
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